私の前職は葬儀屋です。
仕事柄、仏事のお話を聞く機会が多かったのですが、実は仏事に関する話は日常や言葉にたくさん隠れているのです。

今回は、もうすぐ秋彼岸なので、お彼岸のお話です。
春には牡丹餅、秋にはおはぎを食べますが、お彼岸は甘味の日ではないのです。
仏教では、ご先祖様のいる世界を「彼岸」私たちのいる世界を「此岸(しがん)」といい、彼岸は西に位置していて、此岸は東に位置するとされています。彼岸の中日の日には、太陽が真東から昇り真西に沈むので、彼岸と此岸が最も通じやすいと言われ、先祖供養をする様になりました。
牡丹餅にもおはぎのも使われているあんこは小豆から出来ていますが、その小豆の赤は魔よけの効果があると信じられてきました。しかし、昔は今みたいに砂糖などは簡単に手に入らない時代です。それでも、貴重な小豆と砂糖で作った牡丹餅やおはぎをお供えしたのは、それだけご先祖様を大事に思っていたのでしょうね。

お彼岸には、少しの時間だけでもご先祖様の事を思ってみてはいかがでしょか?